特徴、診断と経過、支援について解説します
ADHDとは、発達障がいの一つ、不注意、落ち着きがない、深く考えずに行動に移す、
といった特性があります
今回は、ADHDの子どもの特徴や接し方、年齢ごとの変化をご紹介します
詳しく知りたい親御さんは、最後までお読みください
ADHDとは?
ADHDは、「不注意」、「多動性」、「衝動性」といった特徴が、保育所や幼稚園、学校、家庭などで、
実年齢より幼い現れ方で長期間みられます
3つの特徴のうち、特に多動性については、年齢とともに改善していくことが期待でると言われています
20人に1人(5%)の子供がAD/HDの特徴があり、男:女=2:1で男の子に多いと言われています
親御さんのいちばん困ることは、
お子さんが攻撃的になったり、指示に従いにくいことではないでしょうか?
ADHDの特徴
ADHDの診断がついても、先ほど記載した3つの特徴をすべてがみられる子どももいれば、
1つだけの特徴を有している子どももいます
ADHDと聞くと多動のイメージがあるかもしれませんが、多動ではないADHDの子もいます
特徴のでかたは、一人ひとり違います
以下にどれぞれの特徴について詳しくご紹介します
不注意症状
- 細かいところに注意がいかず、作業が雑になる
- 外的刺激ですぐに集中力が途切れる。(1コマ45分間集中できない)
- よく考えにふけっている
- 物忘れ・なくし・聞いていない
- 整理整頓が苦手
- 段取りが悪い
多動
- ところ構わず走り回る(まるで体の後ろにエンジンがついて動かされているみたい)
- 高いところに登ろうとする
- 学校の授業や給食で歩き回る
- 体のどこかが常に動いている
- おしゃべり
衝動性
- おっちょこちょい
- 手を上げる前にすぐに答えて後からしまった!と思う
- 人の会話に口を挟む
- 順番が待てない
このような症状をが幼い頃からもっています
家庭だけではなく学校など別の環境下でもその症状がみられ、
特徴により本人や周囲が困っている状況が明確な場合にAD/HDが当てはまります
といった姿勢や感覚が問題になっていることあり、小児リハビリが必要になることもあります
ADHDの経過
学童期に診断を受ける場合が多いですが、
近年では、成人後にはじめて診断がつくことも増えています
また、多動の特徴は学校生活等を経て、徐々に落ち着いていくと考えられていますが、
不注意や衝動性は、あまり変わらない場合が多いと言われています
これらの特性によって、学業や仕事での、ミスが多くなる傾向があります
ミスを指摘されることで、自己肯定感が下がり、やる気を失い、無気力になる場合があります
また、知的発達症を合併している場合とそうでない場合があり、
ADHDの3つの特徴、合併の有無など状態は人それぞれなため、支援の方法もさまざまになります
ADHDの特徴に応じた支援
ADHDの特性から、ミスが多く叱られたり、落ち込んだりする経験が
多いことが予測されることを踏まえると、「できているところ」に目を向けながら、
自信を持てるように、やる気を上げるようなかかわりをすることが大切です
不注意の傾向の強い子どもには、1つの作業にじっくりと取り組ませるというよりも、
あらかじめ国語と算数と工作の課題を用意して、国語に飽きたら算数、算数に飽きたら工作、
というように、次々と興味にあわせて取り組む内容を変えるようなかかわりも有効です
衝動性の高い子どもには、1問1答のような課題に取り組ませることや、90点でいいから、
早く、数をこなすような働きかけをしたほうが、本人のやる気を高めやすいです
結果的に作業量も多くなり、ほめられる機会が増えることも期待できます
多動な子どもには、適宜、「あそこにある本を持ってきて」や「このプリントを渡してきて」と
立ち歩くことが必要な指示を出してあげるとよいでしょう
勝手に立ち歩くと問題行動になってしまいますが、指示に従って立ち歩けば、
適応行動に位置付けることが可能です
このように一人ひとりの特徴や、状況、環境等も考慮して継続的な支援をしていくことが大切です
まとめ
ここでは、ADHDについてご紹介しました
多動や衝動性、注意の転導といった特徴は、誰しもが少なからず有しているものでもあります
特徴があるかどうかより、困難感があるかどうかという視点で観察し、
一人ひとりにあった支援をしていくことが大切です
もし、この記事を読んでも見極めや対応が難しいという方は、
ばらの公式LINEよりご相談ください
それではまた、お会いしましょう!
コメント