言うことを聞かない発達障がいの子への伝え方は?

お子さんに、なかなか言うことを聞いてもらえない時、途方に暮れてしまいませんか?

発達障がいのあるなしにかかわらず、多くの親御さんがご経験のあることと思います
しかし、伝え方を変えるだけでこの問題が改善されることがあるのです!

今回は、言うことを聞かない子どもへの上手な伝え方や間違った伝え方をご紹介します
お困りの親御さんは、ぜひ最後までお読みください

子どもが言うことを聞かない4つの理由

「何回も言ってるのに、どうして聞いてくれないの?」と思いますよね!
その理由を4つご紹介します

1. 理解できていない
 言葉の意味が理解できていない、または指示が複雑すぎて理解が難しい場合、子どもは
 言うことを聞くことができません

2. 注意の集中が短い
 子どもは注意を維持する能力が発達しておらず、簡単に気が散ってしまいます
 そのため、指示が長すぎたり複雑すぎると、途中で興味を失ってしまいます

3. 感情的な問題
 感情的な不安定さや欲求不満が原因で、指示に従う意欲が失われることがあります

4. 自己主張の試み
 特に幼児期には、自分の意志を試す一環として言うことを聞かないことがあります

言うことを聞かない発達障がいの子どもへの3つの伝え方

発達障がいの子どもが言うことを聞かないと、頭を悩ませる親御さんは多くいらっしゃいます

何度同じことを注意しても、次の日にはまた繰り返してしまう…
叱られた直後は反省している様子でも、またすぐに言うことを聞かなくなってしまう…

私も息子の園の先生から、そのようなお悩みを伺い大変恐縮しました

しかし、このような状態が続いていれば、叱り続ける大人と同じように、
叱られ続ける子どももストレスがかかってしまいます

親御さんも、お子さんが良くない行動をしていれば、周りから「しつけができていない」と言われ…
反対に大きな声で怒ると「叱りすぎている」と思われているようで、居た堪れませんよね

言うことを聞かない子どもにしてほしいことを伝えるには、以下のような3つのポイントがあります!

してほしいことを具体的に伝える

発達障がいの子どもには曖昧な表現を避け、具体的にしてほしいことをt伝えましょう

「ちょっとだけ待っててね」「ちゃんと〇〇しなさい」と伝えられても、
子どもにとって「ちょっと」や「ちゃんと」の部分が感覚的すぎて伝わりにくいです

例えば、「ちょとだけ待って」と伝えるのではなく、「5分だけ待っててね」
ちゃんとご飯を食べて」ではなく、「うろうろせずに椅子に座ってご飯を食べようね」など

具体的に伝えてあげると、発達障がいの子どもでも理解しやすくなります

子どもが大きな声で騒いでしまっているのを注意する場合には、
実際に声のボリュームを落として「これくらいの声で話そうね」
声の基準の大きさを伝えるとわかりやすいです

また、「ご飯中に立ち歩いてはだめ」などと否定形で注意するのではなく、
「ご飯を食べ終わったら椅子から立ち上がってもいいよ」と肯定形で伝えてあげる方が、
子どもが納得しやすいです

よく注意することは「見える化」して伝える

毎日の生活の中で子どもに注意する場面はある程度決まっています

何回も注意しても聞いていないのかすぐ忘れてしまうという場合には、
文字やシンプルなイラストなどで「見える化」しましょう

発達障がいの子どもには耳から入ってくる情報を受取るのが得意な子と、
目から入ってくる情報を受取るのが得意な子など、子どもによってタイプが異なっています

視覚からの情報を受け取るのが得意な子どもにとって、「見える化」して伝えるのは最適な方法です

「家に帰ったら手洗いうがいをする」と書いた紙を玄関に貼ったり、

いただきますやごちそうさまを忘れてしまう子どもには、「いただきます、ごちそうさま」と
書かれた紙をダイニングの壁に張っておくと良いです

この他にも図や表、ToDoリストなどを作成しておけば、子どもが自分から
するべきことをできるようになるので、何度も同じことを注意する必要がなくなります

良い行動ができたときは褒める

子どもが良い行動を行い、間違った行動を自分でやめられたときには、褒めてあげることが大切です

最初のうちは叱られて言うことを聞いていても、注意される回数が増えて慣れてしまう
親御さんの言うことを聞かなくなります

とくに発達障がいの子どもの場合、人の感情に敏感な子どもが多いので、
親御さんが感情的に叱るとお子さんもはそれに反応して刺々しい返事をしてしまいやすいです

子どもは頑張ったつもりでもできなかったことを叱られ続けていると、
自分のことを全然わかってもらえないと不満をかかえてしまいます

このような体験が積み重なることで、新しいことにチャレンジできなくなることも、
発達障がいの特徴のひとつです

子どもの良いところを伸ばしてあげるつもりで、上手にできたこと
自分でダメなことと気づけた場合は、「〇〇ができて偉かったね」と具体的に褒めてあげてください

小さな成功体験を重ねていくことで、少しづつ子どもができることも増えていきます

言うことを聞かない発達障がいの子どもには逆効果な伝え方

発達障がいの子どもにしてほしいことを伝えるときに、感情的に叱ったり、
長時間、注意したりするのは逆効果です

発達障がいの子どもは突然出された大きな声に不安を覚えて、
パニックを起こす可能性があります

また、親がイライラしているのを感じ取って、反発した態度を取ってしまう子どももいます

親子ともにきつい言葉を口にしてしまうと、さらに言うことを聞かなくなってしまいます

言うことを聞かない発達障がいの子どもにしてほしいことを伝える場合には、
落ち着いたトーンの声で語りかけて伝えるのが適切な方法です

まとめ

言うことを聞かず、よくない行動が続くと、親御さんも強いストレスを感じることと思います

同じように、何度も叱られることでお子さんもストレスを感じたり、
叱られることに慣れてしまいさらに言うことを聞かないという悪循環となってしまうこともあります

時間がかかりますが、お子さんが自分でよくない行動を減らせるように、
3つのポイントを意識して伝えていけると良いですね

お子さんの特性への理解を深めたい、特性へのアプローチ方法を見つけたいという方は、
ばらの公式LINEよりご相談ください

それではまた、お会いしましょう!

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